先日コンバースのジャックパーセルを購入。インソールを高機能モデルに交換しました。今回は更に使い勝手を向上するために革のパーツを作成してタンに縫い付けます!
Contents
ここまでの経緯
映画「花束みたいな恋をした」で若き日の主人公ふたり(菅田将暉、有村架純)が「偶然おそろいの白いジャックパーセルを履いてる」という印象的なシーンがありました。それに触発されて昔欲しかったジャックパーセルを購入!履いてみると割と履き心地がいい靴なのですが若干踏み込んだときのインソールの硬さが気になりました。そこで調べてみるとコンバース純正の高機能インソール「REACT」があるということで元からついていたものと差し替えてみたのが前回の記事です。
今回は「脱ぎ履きが少し辛い」問題を解消
ジャックパーセルのタンには靴紐を通す穴がありません。そのため脱ぎ履きの際に靴紐とバラバラになるタンをが気になりました。
本革でパーツを作成
靴紐を通すのに適したサイズの革パーツを作成してタンに縫い付ける方法で履き心地をアップしたいと思います。
材料
革細工の基本的な道具を使います。なので意外と材料が多いですが一度買ってしまえば革で色々作れるのでレザークラフトに興味のある方にはおすすめです。また、 100均などで揃うものはそちらでも構いません!今回使用した材料で既に手に入らないものや家にたまたまあったものを使っている場合はおすすめのものをご紹介しています。
- 牛ヌメ革
- 蝋引き糸
- 革用縫い針
- 菱目打ち
- プラスチックハンマー
- ゴム板
- ボンド
- 糸切りハサミ
- カッター
- 金属定規
牛ヌメ革
今回はそんなに大きいパーツではないので安価で手に入ります。
はがきサイズでも少し余るくらいです。厚みは1.5mmにしました。
蝋引き糸
革を縫うときは蝋引きされた糸を使います。(蝋と糸を用意して自分で蝋引きしても大丈夫です)糸の太さは1mmにしました。0.8mmとかでもいいかもしれません。
ちなみに蝋引きされていない布用の糸だと細くてツルツルしているので革からすぐ抜けてしまいます。
縫い針
革用の糸は少し太いので布用の針よりは穴が太い針が必要です。
今回は1本の糸の両端に縫い針を取り付ける「平縫い」というやり方で縫うので針は2本必要です。
針先が手に刺さったり革を傷つけてしまったりするので、先っぽは軽くやすりがけして丸めておくとリスクが減ります。
菱目打ち
革に縫い目を打ち込む道具です。革は布のように針を直に刺して穴を作ろうとすると綺麗にできません。
菱目打ちをハンマーで打ち込んで穴をあけてそれを目印に縫い針を差し込んでいきます。
目の数は色々あるのですが今回は2本の目打ちを使いました。
プラスチックハンマー
菱目打ちを打ち込むためのものです。
叩ければいいので100均に売っているものでも構いません。
ゴム板
菱目打ちを打ちつける際にテーブルなどに貫通しないよう敷いておく板です。
おすすめはしませんがジャンプやコロコロコミックでもやれないことはありません。。。
ボンド
縫った最後の部分の仕上げに使います。最後の結び目にボンドを垂らして補強すると解け難くなります。
一般的な木工用ボンドでも構いません。
ちなみに皮革用のボンドは↓
糸切りハサミ
これがないと結構なストレスになるのであるといいと思います。100均のものでも大丈夫です。
カッター
革を裁断する際に利用します。今回は薄めの革なのでご家庭にある普通のカッターでも充分切れます。とはいえ刃は折るなり替えるなりして新しい刃にしてください。切れ味が悪いと革の断面がケバケバします。あとカッター板もあるといいです!
ちなみに革用のカッターは↓
金属定規
革を真っ直ぐ裁断する際に使います。余計な力を入れずに手を添えてカッターでスッと切ると綺麗に真っ直ぐ切れます。
コツがいりますが一度慣れると真っ直ぐ切る時の必需品になります。60cmが安定感抜群でおすすめです。デカイけど。。。
作り方
型紙を作る
スタンスミスのタン穴を測ってみたところ幅は1cmだったのでそのまま採用。縦は少し余裕を持って5cmに決定。
適当な紙(コピー用紙でもOK)を定規とはさみで1cm×5cmにカットしました。
ヌメ革にアタリをつける
ヌメ革の裏側に型紙をあててボールペンでアタリをひきました。銀ペンという革に印がつけられるペンがあるなら表側にアタリをとってもいいです。銀ペンは革用のチャコペンシルのようなものでこするとペンの跡が消えるものです。。
ヌメ革を裁断
金属定規とカッターで裁断していきます。
カッターは新しい刃に替えて切れ味のいい状態で臨みましょう。
力を入れすぎず鉄定規を押さえながら力を入れずにスッとカッターを引くと綺麗にまっすぐ裁断できます。
縫い目の穴をあける
今回使うのは2穴の菱目打ちです。
ゴム板の上でハンマーを使って穴をあけます。
先端から3mmくらいのところに押し当ててガツンと菱目打ちを叩くと簡単に穴があきます。
4箇所穴をあけました。
縫い針と糸を用意します
針はできれば先をヤスリがけなどで軽く丸めておいてください。
蝋引き糸はこれから縫うラインの4倍くらいの長さでカットします。
針を通したら写真のようにS字に曲げて糸の真ん中を針で通します。2、3回通すことで針が抜けなくなります。
針に刺したあとの糸の先っぽを引っ張ると糸が抜けないようになります。
平縫いで仕上げるので糸の両端に1本ずつ針を通します。
革を仮止めする
タンの中にクッションが入っていて膨らんでいる部分が終わったところの中心部分に革をあてます。真ん中らへんで軽くセロハンテープで止めました。
縫っていく
はじめの縫い穴に表から針を通します。表裏で均等になるよう縫い糸をひっぱります。あとは表、裏表…と交互に縫っていきます。
糸の処理
最後の縫い目で残った左右の縫い糸をきつく片結びします。結び目は木工用ボンドにつけて固めます。しばらく乾かしてボンドが固まったら糸切りハサミで糸をきります。
完成
革パーツの取り付けが出来ました。
あとは紐を結んだら完成です!
まとめ
ジャックパーセルの脱ぎ履きのしやすさが格段に上がりました!インソール交換とあわせてかなり快適に履いています。
ジャックパーセルをお持ちの方は是非試してみてください!
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