知人からスニーカーをクリーニングして欲しいとの依頼を受けました!
UGG(アグ)というブランドの「LA CLOUD LOW(LA クラウド ロー)」というスニーカーです。
アッパーの素材はスエードとキャンバス素材のコンビだったり、アウトソールにヒビ割れが発生していたりで洗い方が分からないそうです。
素材に合わせてしっかり道具を使い分け、丁寧に洗えばかなりきれいになります!
- 汚れてしまった布と革素材コンビのスニーカーをきれいに洗いたい
- スニーカーを洗うときにどんな道具や洗剤を使えばいいか分からない
- スニーカーが汚れないよう予防する方法を知りたい
Contents
今回洗うスニーカー:UGG「LA CLOUD LOW(LA クラウド ロー)」
UGGといえばムートンブーツが有名なブランドです。
独特なフォルムのムートンブーツは爆発的なヒットで一時大流行しましたが最近はブームも少し落ち着いたように思えます。
そんなUGGから出ているスニーカー「LAクラウド ロー」は知る人ぞ知る名モデルです。
まず特長的なのは大きいアウトソール。モデル名のように雲に似た形状で面白いです。
クッション性も抜群とのことで履き心地もなかなか良いそうです。
アッパーの素材はスエードとキャンバスの組み合わせになっていて、ほどよくカジュアルです。
まずは今回洗うスニーカーの汚れの確認
全体的に土埃のような汚れが目立ちます。
キャンバス地にしみついた泥汚れの黒ずみは落ちるのでしょうか。
タンの部分も汚れが見られます。サテンのような生地です。
布なのでオキシ漬けなどをしたくなってしまいますが注意してください。
スエードとのコンビ素材になるのでオキシ漬けなどの漬け置き洗いは絶対にダメです。
スエードの染料が滲み出てきて全体に色移りします。
アウトソールのかかと部分にも引っ掻いたような傷があります。
独特の形状のアウトソール裏側も汚れが目立ちます。
靴裏の汚れはこの程度ならきれいになると思います。
ミッドソールにはヒビ割れが多く見られます。
履きシワがヒビになったのでしょう。こちらも補修します。
靴紐もかなり汚れていました。
こちらは白い靴紐なのでオキシ漬けにします。
UGG「LA クラウド ロー」をきれいに洗うために使用する道具
ジェイソンマーク「シューケア キット」
スニーカーシャンプーとも呼ばれるスニーカー用の洗剤です。
似たような洗剤は色々ありますが個人的にはジェイソンマークが1番使い勝手が良く気に入っています。
本当に汚れがよく落ちるんです!
今回のようなスエード、キャンバス生地にも使えます!
少々お値段はお高いのですが、長持ちするのでコスパはいいです。
使い捨てのクリーナーや追加のブラシがついたコンプリートパックもあります
スターターセットだと防水スプレーなども入っています
ウタマロ石鹸
オキシ漬けした靴紐に汚れが残っていたらウタマロ石鹸で洗います。
ウタマロ石鹸には蛍光増白剤という漂白成分が含まれているので白い靴紐を洗うのには最適です。
買うなら使い勝手がいいシリコン製の専用ケース付きがおすすめです。
オキシクリーン
こちらも人気の洗剤です。「界面活性剤」という成分が含まれていて汚れがよく落ちます。
白いものには効果抜群です。
今回は靴紐の漬け置き洗いに利用します。
今回の秘密兵器!Nellie’s「WOW STICK」
近頃噂のカナダの会社「Nellie’s」から出ているスティック状の石鹸です。
かなり汚れが落ちると聞いたので今回使ってみます。
スニーカークリーナー
アウトソールの汚れを落とす消しゴムのようなクリーナーです。
これも必須と言えるでしょう!
スニーカー用をひとつ持っておくと重宝しますよ!
種類は色々ありますがフィーリングで選んでみてもOK
M.モゥブレイ「ステインリムーバー」
今回洗うUGG「LAクラウド ロー」はソールが大きいので汚れも多いです。
がんこだったり手の届かない細かい汚れにはこれ!
コロンブス「アドカラーチューブ(白)」
絵の具のような顔料を塗り込んでヒビ割れなどを修復するアイテムです。
ミッドソールにヒビ割れがあったので今回これを試してみます。
スエード用の防水スプレー
スエードの部分があるのでスエード用の防水スプレーを仕上げで使いました。
スエード用の防水スプレーには色付きのものもあるのですが今回は色のつかないタイプを選びました。
古布
ステインリムーバーやアドカラーチューブなどを塗り込むときに使います。
たくさんあると気兼ねなく使えていいです。
あまり使ってない古い靴下が最適かなと個人的には思っています。
使い古したタオルを切って使うなどもおすすめです。
UGG「LA クラウド ロー」の靴紐を洗う手順
靴紐はオキシ漬け + ウタマロ石鹸で洗います!
スニーカーの靴紐をほどく
まず靴紐をほどきます。
結ぶ順番を忘れてしまいそうな方は写真を撮っておきましょう。
オキシクリーンをバケツに投入
手頃な桶やバケツなどにオキシクリーンをふた匙投入します。
ぬるま湯でオキシクリーンを溶かしつつ馴染ませる
漬け置き用のオキシ液を作ります。
ケトルで沸かしたお湯と水を混ぜて40度前後のぬるま湯を注いでオキシクリーンを溶かしてなじませます。
オキシ液に靴紐を投入
オキシ液の中に靴紐を投入します。
浮いてきてしまう場合は何か重しを使って浮かないようにしましょう。。
そしてタイマーをセットします。漬け置き時間は今回2時間に設定しました。
時間が経ったらすすぎ
タイマーがなったらオキシ液を捨てて靴紐をよくすすぎます。
このときにすすぎが十分でないと黄ばみなどの原因になります。きっちり洗いましょう。
ついでに毛玉などがついていたら取ってしまいましょう。
仕上げのウタマロ石鹸
より白く仕上げるためにウタマロ石鹸を使います。
汚れが多い箇所にウタマロ石鹸をつけたブラシで重点的に磨きます。
ウタマロ石鹸に含まれる漂白成分が靴紐をより白く仕上げてくれます!
ひと通り終わったらよくすすぎます。
自然乾燥する
風通しのいい日陰で自然乾燥します。物干しに洗濯バサミで挟んで吊るしてもOKです。
日なたに干すと紫外線で変色したり黄ばみが出る恐れがあります。
靴紐を洗い終わりました
一日くらい自然乾燥してみてみると、かなりきれいになりました!新品のようです!
UGG「LA クラウド ロー」のアウトソールを洗う手順
アウトソールの裏側を洗う準備
桶やバケツなどに40度前後のぬるま湯を用意します。
次にウタマロ石鹸と硬めのブラシを用意します。
アウトソールを硬めのブラシで磨く
ウタマロ石鹸をアウトソールに塗り付けて、硬めのブラシで磨きます。
アウトソールの裏側につけたウタマロ石鹸を泡立てるようにゴシゴシと磨きます。
合間にタオルで水分を拭き取ったり、泥で汚れたぬるま湯は交換します。
スニーカーを水浸しにすると思わぬ汚れに繋がります。
また、泥で汚れた水を使うことは汚れを広げることになるので絶対NG!
根気よく磨いていくと次第に汚れが落ちてきます。
残った汚れはスニーカークリーナーで取ります
洗剤をよく拭き取ったアウトソールに残った汚れはまずスニーカークリーナーを使います
表面を薄く削って綺麗な面を出すのですがこれで取れる汚れも多いです。
さらに残った汚れは「ステインリムーバー」で
スニーカー用消しゴムを使った後にさらに残った細かいところ、届かないところ、頑固な汚れはM.モゥブレイ「ステインリムーバー」が効果的です。
汚れていない布にM.モゥブレイ「ステインリムーバー」を染み込ませて気になる部分を磨いたりこすったりすると傷や汚れがきれいに落ちます。
次にアッパーを洗う工程に入ります。
UGG「LA クラウド ロー」のアッパーを洗う手順
新しいぬるま湯と道具を用意する
アッパーには今回もジェイソンマーク「シューケアキット」を使ってスニーカーを全体的に洗います。
桶やバケツなどに40度前後のぬるま湯を用意します。
ブラシに洗剤をなじませる
ぬるま湯にジェイソンマーク「スタンダードシュークリーニングブラシ」をなじませて軽く水を切ります。
スニーカーに水は大敵なのであまりジャブジャブしないようにしましょう。
洗剤を泡立たせるようにブラッシング
ブラシの上からプレミアムシュークリーナーを数滴垂らして、泡立てるように回しながらシャカシャカとスニーカーをブラッシングします。ブラッシングした部分は水分が染み込む前に速やかにタオルで拭き取ります。
タンやアッパーを中心に全体的に磨きましょう。
汚れの落ち具合に合わせてブラッシングは2、3回行っても構いません。
もしも汚れが残っていたらNellie’s「WOW STICK」を使う!
タンの部分やつま先のキャンバス素材の部分でうっすらと汚れが残っていたので Nellie’s「WOW STICK」を使いました。
基本的な使い方はウタマロ石鹸などと同じです。
汚れが気になる部分に塗ってブラッシング。終わったら泡などを拭き取ります。
Nellie’s「WOW STICK」はかなり汚れ落とせます。(興奮しすぎて写真を撮り忘れました…)
自然乾燥する
水分を拭き取ったら風通しの良い日陰で自然乾燥します。
仕上げ
ソールのヒビ割れの修復
ミッドソールの履きシワがヒビ割れてしまっていた場合にはコロンブス「アドカラーチューブ」を使って溝を埋めて補修できます。 下記の記事で詳しく紹介しています。
UGG「LA クラウド ロー」を洗ったら最後は防水スプレーでコーディング
最後に紐を結んで防水スプレーでコーディングします。
今回はスエードの部分があるのでスエード用の防水スプレーを使用しました。
20cmほど離れたところから防水スプレーを靴全体に散布。20分ほど自然乾燥します。
この工程を2回繰り返してください。
二重でコーディングされて汚れに強くなります。
まとめ
ビフォーアフターで並べてみると、かなりきれいになりました。(紐を結んだ状態でアフターの写真を撮り忘れていました。。。すみません。)
つま先部分のキャンバス素材の汚れがなかなか落ちませんでしたがNellie’s「WOW STICK」のおかげでキレイになったようです。
スエードとキャンバス素材のコンビでも道具などに気をつけることで素材にあったケアをすることが可能です。
皆さんも丁寧なケアでお気に入りのスニーカーを長く履きましょう!
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