自宅のインターネット回線をSo-net光10ギガへ変更したことをきっかけに、Wi-Fiルーターも10ギガ回線を活かせるものへ買い替えることにしました。
これまで使ってきたのはTP-Linkの「Archer AX55」。使い勝手には満足していますが、Wi-Fi 6対応・ギガビットWAN/LANのルーターなので、10ギガ回線へ変更した現在は宅内ネットワーク側も見直す余地があります。

そこでTP-LinkのWi-Fi 7ルーターを調べ始めたのですが、BE220・BE450・BE550 Pro・BE700・BE805・BE900・GE550・GE800……と、とにかく種類が多くて違いが分かりにくい。

さらに「Archer BE700」という製品名とは別に「BE15000」のような数字も書かれているため、最初はどの数字を見ればいいのか迷いました。
今回は我が家で10ギガ回線用のルーターを選ぶために調べた内容をもとに、TP-LinkのWi-Fi 7ルーター10機種を比較します。単純な性能順ではなく、「これを買うならこういう人!」という基準まで整理しました。
- 10ギガ回線でバランス重視:Archer BE550 Pro
- Wi-Fi側の性能も重視:Archer BE700
- 10ギガ対応をできるだけシンプルに:Archer BE450 / BE7200
- 10GbE対応NASやPCも使いたい:Archer BE805
- ゲーム環境を優先:Archer GE550 / GE800
- 1ギガ回線でWi-Fi 7へ移行:Archer BE220 / BE3600
これまでの我が家のネット環境については、NURO光とTP-Linkルーターを使って回線速度を改善した記事でも紹介しています。

また、戸建ての2階までWi-Fiを安定して届けるためにTP-Linkの中継機を導入したこともあります。

TP-LinkのWi-Fi 7ルーターは型番だけでは違いが分かりにくい
TP-LinkのWi-Fi 7ルーターを選ぶときに、最初に理解しておきたいのが製品名と「BE○○」という速度クラスは別物という点です。
例えば「Archer BE700」は製品名で、公式サイトでは「BE15000 トライバンドWi-Fi 7ルーター」と案内されています。

BE15000のような数字が大きいほど無線側の合計通信速度は高くなりますが、それだけを見て選ぶと失敗しやすいと感じました。
特に10ギガ光回線で使うなら、無線速度だけでなくWANポートが何Gbpsまで対応しているか、LAN側に2.5G・10Gポートがあるか、6GHz帯に対応しているかを確認することが重要です。
TP-LinkのWi-Fi 7ルーター10機種を比較
今回比較するのは、TP-Link公式サイトで確認できたArcherシリーズ・ゲーミング向けGEシリーズのうち、購入候補として気になった10機種です。
| モデル | 速度クラス | バンド | 6GHz | 主な有線ポート | これを買うなら |
|---|---|---|---|---|---|
| Archer BE220 | BE3600 | デュアル | 非対応 | 1G WAN×1 1G LAN×4 | 1ギガ回線だけどWi-Fi 7を使ってみたい |
| Archer BE3600 | BE3600 | デュアル | 非対応 | 1G WAN×1 1G LAN×4 | |
| Archer BE450 | BE7200 | デュアル | 非対応 | 10G WAN/LAN×1 2.5G WAN/LAN×1 1G LAN×3 | コスパよく10ギガ回線に対応したい |
| Archer BE7200 | BE7200 | デュアル | 非対応 | 10G WAN/LAN×1 2.5G WAN/LAN×1 1G LAN×3 | |
| Archer BE550 Pro | BE9700 | トライ | 対応 | 10G WAN/LAN×1 2.5G WAN/LAN×1 2.5G LAN×3 | 10ギガ回線で最もバランスを取りたい |
| Archer BE700 | BE15000 | トライ | 対応 | 10G WAN×1 2.5G LAN×1 1G LAN×3 | 無線側の性能をより重視したい |
| Archer BE805 | BE19000 | トライ | 対応 | 10G WAN×1 10G LAN×1 1G LAN×4 | 10GbE対応NAS・PCも使いたい |
| Archer BE900 | BE24000 | クアッド | 対応 | 10G WAN/LAN×2 2.5G LAN×4 1G LAN×1 | 家庭内ネットワークを本格的に高速化したい |
| Archer GE550 | BE9300 | トライ | 対応 | 5G WAN×1 5G LAN×1 2.5G LAN×3 | ゲーム重視で5Gbpsまで使えれば十分 |
| Archer GE800 | BE19000 | トライ | 対応 | 10G WAN/LAN×2 2.5G LAN×4 | 10ギガ回線+ゲーミング環境を重視 |
10ギガ回線用ルーターで確認したい4つのポイント
1.WANポートが10Gbpsに対応しているか

我が家のように10ギガ光回線を契約している場合、まず確認したいのがインターネット回線を受けるWANポートです。
例えばこれまで使ってきたArcher AX55はギガビットWAN対応です。10ギガ回線につないでも、ルーターへ入る時点では10Gbpsをそのまま受けられません。
今回比較した中ではBE220・BE3600が1Gbps、GE550が5Gbps。
10ギガ回線の帯域をルーター入口で制限したくないなら、BE450・BE7200・BE550 Pro・BE700・BE805・BE900・GE800など10Gポート搭載モデルが候補になります。
2.6GHz帯が必要か

Wi-Fi 7対応だからといって、すべてのモデルが6GHz帯に対応しているわけではありません。
BE220・BE3600・BE450・BE7200は2.4GHz+5GHzのデュアルバンドです。一方、BE550 Pro・BE700・BE805・GE550・GE800は6GHzを加えたトライバンド、BE900はさらに5GHz帯を追加したクアッドバンドです。
6GHz対応端末を使う予定がなく、10G WANだけ確保できればよい場合にはデュアルバンドモデルでも十分候補になります。
一方で今後数年間使うことを考えて6GHz対応端末が増えることまで見据えるなら、トライバンド以上のモデルを選びやすくなります。
3.NASやPCを有線で高速接続するならLAN側も確認する
ここは10ギガ回線用のルーター選びで見落としやすいところです。
10G WANを搭載していても、LAN側が2.5Gbpsまでのモデルがあります。インターネットを高速化することが主目的なら問題ありませんが、将来的に10GbE対応NASとPCの間で大容量データを転送したい場合はLAN側の仕様も重要になります。
今回の10機種では、BE805が10G WANと10G LANをそれぞれ搭載。BE900やGE800も10Gポートを複数搭載しているため、宅内10GbEまで考える場合に魅力があります。
4.ゲーム向け機能が必要ならGEシリーズ

GE550とGE800はゲーミングルーターとして用意されており、通常のArcherシリーズとは少し立ち位置が異なります。
オンラインゲームを優先するなら候補になりますが、一般的なWeb閲覧・動画視聴・テレワークが中心なら、ゲーミング機能だけを理由にGEシリーズを選ぶ必要はなさそうです。
これを買うならこういう人!TP-Link Wi-Fi 7ルーター10機種の選び方
Archer BE220|1ギガ回線でWi-Fi 7へ移行したい人
| WAN | 1Gbps |
|---|---|
| Wi-Fi構成 | デュアルバンド |
| LAN | 1GbE ×4 |
| ゲーム向け | 通常モデル |
| ここが光る! | 1ギガ回線で手軽にWi-Fi 7へ移行できる |
BE220はBE3600クラスのデュアルバンドWi-Fi 7ルーターです。
有線側は1Gbps WAN+1Gbps LANなので、「今の光回線は1ギガだけど、ルーターだけ新しくしてWi-Fi 7へ移行したい」という使い方に向いています。

一方、10ギガ回線へ変更する予定があるなら、最初からマルチギガ対応モデルを選んだ方が買い替えを減らせます。
Archer BE3600|BE220と同等クラスから選びたい人
| WAN | 1Gbps |
|---|---|
| Wi-Fi構成 | デュアルバンド |
| LAN | 1GbE ×4 |
| ゲーム向け | 通常モデル |
| ここが光る! | 1ギガ環境なら必要十分なWi-Fi 7入門機 |
BE3600もBE3600クラス・デュアルバンド・1Gbps WAN+1Gbps LAN×4という構成です。
今回比較した主要項目ではBE220と非常によく似ています。購入候補にする場合は、その時点の販売価格や在庫を確認しながら選ぶのが分かりやすいでしょう。
Archer BE450|6GHzは不要でも10ギガ回線に対応したい人
| WAN | 10Gbps |
|---|---|
| Wi-Fi構成 | デュアルバンド |
| LAN | 2.5GbE対応+1GbE ×3 |
| ゲーム向け | 通常モデル |
| ここが光る! | 6GHz不要なら10ギガ回線対応をシンプルに実現できる |
BE450はBE7200クラスのデュアルバンドモデルですが、10Gbps WAN/LANポートを搭載しています。
「6GHzまでは必要ない。でも10ギガ回線を1GbpsのWANポートで受けるのは避けたい」という人には非常に分かりやすい構成です。
2.5Gbps WAN/LANポートも搭載しているので、有線機器をマルチギガ化したい場合にも使いやすそうです。
Archer BE7200|10ギガ対応を価格とのバランスで選びたい人
| WAN | 10Gbps |
|---|---|
| Wi-Fi構成 | デュアルバンド |
| LAN | 2.5GbE対応+1GbE ×3 |
| ゲーム向け | 通常モデル |
| ここが光る! | 10ギガ回線対応と価格のバランスを取りやすい |
BE7200も、公式サイトで確認できる主要仕様はBE450とほぼ同じです。
BE7200クラスのデュアルバンドWi-Fi 7、10Gbps WAN/LAN×1、2.5Gbps WAN/LAN×1という構成なので、10ギガ回線用として必要な部分を押さえながら選びたい人の候補になります。
BE450とBE7200で迷った場合は、購入時の価格や在庫、販売されているハードウェアバージョンまで確認して比較したいところです。
Archer BE550 Pro|10ギガ回線で一番バランスを取りたい人
| WAN | 10Gbps |
|---|---|
| Wi-Fi構成 | トライバンド(6GHz対応) |
| LAN | 2.5GbEを複数台接続可能 |
| ゲーム向け | 通常モデル |
| ここが光る! | 10ギガ回線・6GHz・2.5GbEをバランス良く揃えられる |
今回のラインナップで個人的に最もバランスが良いと感じたのがArcher BE550 Proです。
BE9700クラスのトライバンドWi-Fi 7で6GHzに対応。さらに10Gbps WAN/LAN×1に加えて、2.5Gbps系のポートを合計4ポート備えています。
「So-net光10ギガなどの10ギガ回線を使いながら、PC・NAS・ゲーム機など有線機器も2.5GbEへ広げたい」という家庭には扱いやすい構成です。
ただし10GポートはWAN/LAN兼用なので、10ギガ回線のWANとして使用すると宅内LAN側は2.5Gbpsが中心になります。宅内10GbEまで必要ならBE805なども比較したいところです。
Archer BE700|無線側の性能を重視して10ギガ回線を使いたい人
| WAN | 10Gbps |
|---|---|
| Wi-Fi構成 | トライバンド(6GHz対応) |
| LAN | 最大2.5GbE |
| ゲーム向け | 通常モデル |
| ここが光る! | BE15000の高い無線性能。Wi-Fi中心なら魅力が大きい |
BE700はBE15000クラスのトライバンドモデルです。
6GHz帯は最大11528Mbps、5GHz帯は2882Mbps、2.4GHz帯は688Mbpsという構成で、10Gbps WANポートも搭載しています。
「10ギガ回線を10G WANで受けて、宅内ではWi-Fi中心で使いたい」という人には魅力的です。
一方でLAN側の最速ポートは2.5Gbpsなので、10GbE対応NASなどを有線で使うことまで考えるとBE805との違いが大きくなります。
Archer BE805|10GbE対応NASやPCも使いたい人
| WAN | 10Gbps |
|---|---|
| Wi-Fi構成 | トライバンド(6GHz対応) |
| LAN | 10GbE ×1+1GbE ×4 |
| ゲーム向け | 通常モデル |
| ここが光る! | 10G WANと10G LANを同時に使える。NAS用途に強い |
BE805はBE19000クラスのトライバンドWi-Fi 7ルーターです。
大きな特徴は、10Gbps WANポートと10Gbps LANポートをそれぞれ1つ搭載していることです。
10ギガ光回線を10G WANで受けながら、10GbE対応NAS・PCなども10G LANへ接続できます。
動画編集、大容量データの保管、NASへの高速バックアップなど、インターネットだけでなく家庭内ネットワークそのものを高速化したい人にはBE700やBE550 Proよりこちらの方が目的に合う可能性があります。
Archer BE900|家庭用でもネットワーク性能を妥協したくない人
| WAN | 10Gbps |
|---|---|
| Wi-Fi構成 | クアッドバンド(6GHz対応) |
| LAN | 10GbE・2.5GbEを多数搭載 |
| ゲーム向け | 通常モデル |
| ここが光る! | 無線も有線も妥協しないTP-Link最上位クラス |
BE900はBE24000クラスのクアッドバンドWi-Fi 7ルーターです。
10Gポート×2に加えて2.5G LAN×4を搭載し、無線側も6GHz・5GHz×2・2.4GHzというクアッドバンド構成です。
一般家庭でWeb閲覧や動画を見るだけなら明らかに余裕のある構成ですが、多数の端末・高速NAS・10GbE PCなどを含めて自宅ネットワークを作り込みたい人には魅力があります。
逆に、10ギガ回線へ変更したからという理由だけでBE900まで選ぶ必要はないでしょう。
Archer GE550|オンラインゲーム重視で5Gbpsまで使えれば十分な人
| WAN | 5Gbps |
|---|---|
| Wi-Fi構成 | トライバンド(6GHz対応) |
| LAN | 5GbE ×1+2.5GbE ×3 |
| ゲーム向け | ゲーミングモデル |
| ここが光る! | 10Gbpsにこだわらずゲーム環境を優先するなら有力 |
GE550はBE9300クラスのトライバンドWi-Fi 7ゲーミングルーターです。
ゲーム向け機能を搭載し、有線側には5Gbps WAN・5Gbps LAN・2.5Gbps LAN×3を備えています。
ゲームを優先するなら魅力的ですが、WAN側は最大5Gbpsなので、10ギガ回線を10Gbpsでルーターへ入力することを重視する場合には注意が必要です。
Archer GE800|10ギガ回線でゲーム環境まで本気で作りたい人
| WAN | 10Gbps |
|---|---|
| Wi-Fi構成 | トライバンド(6GHz対応) |
| LAN | 10GbE対応+2.5GbE ×4 |
| ゲーム向け | ゲーミングモデル |
| ここが光る! | 10ギガ回線と本格的なゲーミング環境を両立できる |
GE800はBE19000クラスのトライバンドWi-Fi 7ゲーミングルーターです。
10Gbps WAN/LANポート×2と2.5Gbps LANポート×4を搭載しており、10ギガ回線と高速な有線ゲーム環境を両立できます。
「回線も10ギガ、ゲーミングPCも高速有線、Wi-Fiも高性能にしたい」という人向けのモデルです。
通常の家庭用ルーターとして考えるとかなり高性能なので、ゲーム向け機能を使わない場合はBE700・BE550 Pro・BE805などと比較した方が選びやすいでしょう。
我が家ならBE550 Pro・BE700・BE805の3台から選ぶ
我が家では現在So-net光10ギガを契約しており、これまで使ってきたArcher AX55からの買い替えを検討しています。
その条件で今回の10機種を比較すると、候補はBE550 Pro・BE700・BE805の3台に絞れました。
現在の使い方だけならBE550 ProまたはBE700で十分そうですが、今後NASを導入してMacなどから大容量ファイルを高速転送するところまで考えると、BE805の10G LANも魅力的です。

実際にどのモデルを導入するか決めたら、現在のAX55環境と同じ場所・同じ端末で速度を計測し、ルーター交換前後でどこまで変化するのかも検証する予定です。
1ギガ回線なら高価な10G対応モデルを急いで買う必要はない

Wi-Fi 7ルーターを比較していて感じたのは、上位モデルほど誰にとっても正解というわけではないことです。
現在1ギガ光回線を利用していて、NASなどのマルチギガ有線接続も必要ないのであれば、BE220やBE3600でも回線側の上限を考えると十分検討できます。
逆に10ギガ回線を契約しているのに1Gbps WANのルーターを選ぶと、回線を高速化したメリットを宅内側で活かしにくくなります。
まずは「現在の回線速度」「10G WANが必要か」「6GHzが必要か」「有線LANを何Gbpsにしたいか」の4点を決めてから選ぶと、TP-Linkの多いラインナップもかなり整理できます。
TP-Link Wi-Fi 7ルーターについてよくある疑問
まとめ|型番ではなく自分の回線と使い方から選ぶと分かりやすい
TP-LinkのWi-Fi 7ルーターは種類が多く、製品名とBE○○という速度クラスが混在しているため、一覧を見ただけでは違いが分かりにくいと感じました。
ただし、10ギガ回線で使うことを前提にすると、見るべきポイントはかなり絞れます。
- WANポートは何Gbpsか
- 6GHz対応のトライバンドが必要か
- LAN側を2.5GbE・10GbEにしたいか
- ゲーム向け機能が必要か
我が家のように10ギガ回線を使いながら一般家庭でバランス良く構成するならBE550 Pro、Wi-Fi側の性能を重視するならBE700、家庭内10GbEまで見据えるならBE805が特に気になる3機種です。
最終的には実際に新しいルーターへ交換し、これまで使ってきたArcher AX55と速度を比較してみます。スペック表だけでは分からない違いについては、実測結果がまとまり次第あらためて紹介します。
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